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2012年 08月 15日

夏に梅干しを見ると思い出す、遥かな…

昔むかしあるところに、日当の良さに目が眩んで夏休みに山奥の建築現場のバイトに行った能天気な学生がいました。
山奥と言っても、そこは緑あふれる森林ってわけでもなく、限りなく太陽に近いところを平らに削られた平地です。
容赦なく照り付ける日差しを遮る木1本生えていない、まるで砂漠のような場所。

そこで、ひたすら穴を掘り、掘り出した土を一輪車に乗せて別の場所へ運ぶという、それはそれは過酷な労働に従事したのです。
今となっては、なかなかお話をすることもないような迫力のあるオジサマやオバサマ方と寝起きを共にして働いたのです。

で、現場には所々に屋根だけのテントのような休憩所が造られていて、そこにはどんぶりに盛られた塩と梅干し、水の入ったやかんが置かれていました。

夏に梅干を見ると、あの時のバイトで体中刺青だらけの強面のオジサンに、かならず定期的に塩をなめて(梅干しは年長者しか食べちゃいけなかった)水(ほとんど、お湯でした)を呑むようにと言われて従っていたのを思い出し「我が人生の蟹工船だったなぁー」と、思うのでした。(チャンチャン)
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by tobi-photo | 2012-08-15 20:48 |


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